軍事バランス 2018 6 2

朝鮮半島の軍事バランスを考えてみましょう。

「北朝鮮」
核兵器及び大量破壊兵器。
骨董品のような通常兵器。
(中国の人民解放軍(義勇軍)は、
朝鮮戦争が休戦になったので、朝鮮半島から撤退している)

「韓国」
通常兵器は最新鋭兵器。
在韓米軍も最新鋭兵器。

 このような状況で、北朝鮮が核兵器や大量破壊兵器を廃棄すれば、
軍事バランスが大きく崩れます。
 戦争になれば、韓国の圧勝になり、
韓国によって、朝鮮半島は統一されます。
 軍事バランスが崩れた時、
戦争が起こるか植民地になるかというのが「歴史の常」でした。
つまり、北朝鮮に対する体制保障は「空手形」となります。
 このような未来にならないためには、
北朝鮮は、韓国軍の軍縮と在韓米軍の撤退を粘り強く求めていく必要があります。
 さて、日本は、このような朝鮮半島の動きをどう考えるべきか。
半分は歓迎すべきでしょう。
 日本の長期戦略としては、朝鮮半島の「刀狩」が必要です。
日本としては、朝鮮半島全体から核兵器どころか、
通常兵器も廃棄されることが望ましいでしょう。
 北朝鮮の核兵器及び大量破壊兵器の完全廃棄が実現したら、
北朝鮮の通常兵器は骨董品ですから兵器の数に入りませんので、
北朝鮮の武装解除が実現できます。
(そもそも通常兵器は石油がなければ動きません)
 こうして北朝鮮の武装解除が達成されると、
次は、韓国の武装解除となるでしょう。
北朝鮮という脅威が消滅した後では、
韓国は、武装している意味がないとなるからです。
 事実上の武装解除になってしまった北朝鮮から見れば、
韓国の軍事力は脅威になりますので、
北朝鮮としては、ひたすら韓国軍の軍縮を求めるでしょう。
 もちろん、朝鮮半島全体の武装解除が達成されると、
ロシアの南下が、あり得るでしょう。
クリミア半島の次は、朝鮮半島か。
 日本にとっては、歴史が逆戻りして、
明治時代のような状況になるかもしれません。
当時の政府も国民も、ロシアの南下を恐れていました。
 しかし、今のロシアは、経済的な苦境にあり、
そういう体力はないでしょう。
もちろん、ロシアが得意とする「ステルス介入」はあるでしょう。
一方、強力な経済力を持った中国の「南下」はあるでしょう。
 さて、日本は、どうする。
朝鮮半島全体の非武装化は望ましいところですが、
「南下」をしたいという国が多くて困るでしょう。
(このような「南下」を防止するために在韓米軍は存在しているわけです)
 在韓米軍の撤退後は、
日本は、「明治政府」と同じ悩みを抱えることになります。
 ところで、北朝鮮にとって、核兵器の廃棄とは、
税金の「確定申告」のようなものでしょう。
 税務署に発見されない限り、収入を少なく申告しても、
その確定申告は、認定されるでしょう。
核兵器の数の「過少申告」があると思います。
 北朝鮮は、国土の大半が山岳地帯なので、
「核兵器の過少申告」をしても発見されないでしょう。



























































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